天然染料顔料会議の大会について

 天然染料顔料会議(NDPC)では、年1回大会を開催しています。第1回は2004年8月に山口県由宇と福岡県津屋崎で、第2回は、2005年6月に沖縄県立博物館と恩納村博物館との共催で沖縄で、第3回は2006年11月に京都で、第4回は2007年9月に東京(八丈島を含む)で、第5回は2008年8月に北海道で、第6回は2009年9月に愛媛で、第7回は2010年9月に群馬で、第8回は2011年9月に金沢で、第9回は2012年9月に大分で、第10回は2013年9月に広島で開催し、無事終了しました。

 2014年度の大会である第11回大会は、2014年11月15(土)・16日(日)に、奈良で開催しました。

第11回大会
日程 2014年11月15日(土)・16日(日)
内容
11月15日(土): 
 見学(自由参加、実費)     
  奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市畝傍町50-2)
  奈良県立民俗博物館(大和郡山市矢田町545)
   午前:古民家 臼井家にて月ヶ瀬村奈良晒保存会による奈良晒実演と解説
   午後:大和機の実演、解説 
  ふれ藍工房綿元(大和郡山市北郡山町244) 
   午後:藍建て法の解説
 懇親会(18:00-20:30)

11月16日(日): 
09:30-14:30頃 研究発表・実践報告
会場:
大和郡山市市民交流館(大和郡山市高田町92-16 アクセス
○発表内容 *発表者申し込み受付締め切り 
「科学で紐解く古代の染織技術とその材料」:奥山 誠義(奈良県立橿原考古学研究所保存科学研究室)
「すくも藍冷温長期熟成発酵建ての実践と板締め技法の進化について」:西井 康元(ふれ藍工房綿元)
「ウォードの製藍・藍建と学校教育での利用に関する一考察」:藤浪友美,佐々木和也(宇都宮大学教育学部)
「古代紫(6,6' -ジブロモインジゴ)の合成とその染料特性」:澤田 忠信(明星大学理工学部)
「エルサルバドルの藍」:牛田 智(武庫川女子大学生活環境学部)
「繋いでゆく琉球藍 」:澤野孝(虹色草木染・kitta)
「タデアイ,リュウキュウアイ,インドアイによる沈殿藍製藍と藍建ての特徴」:角 寿子(北の藍染織工房)
「藍染料(すくも藍、沈殿藍)と藍染め液の微生物の特性比較」:常盤 豊(グリーン・プロダクツ・ラボラトリー)
○パネル展示・解説  
 すくも藍、琉球藍、インド藍の製造作業画像と動画
 藍染料植物:タデアイ、リュウキュウアイ、インドアイ、ウォード展示(植木鉢)
 天然染料と染色見本、天然繊維の展示と解説



15:00-16:30 すくも藍醗酵建甕による藍染実習、意見交換(参加費:各自負担の実費)
会場:箱本館 紺屋(大和郡山市紺屋町19-1)
定員:20名

○参加費

 15日 各泊部8つ館、工房入場料は各自負担、懇親会会費 3,000円       
 16日 参加費(要旨集含):正会員・奈良県民・学生1,000円 / 賛助会員・一般3,000円

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